愛犬の老いに思うこと
- 福松歩美
愛犬が9歳になりました。
最近、ふとした瞬間に老いを感じることが増えました。
以前は食事を出せばあっという間に完食していたのに
今は少し残すようになったり、顔には白い毛が増え、散歩の距離も短くなりました。
そんな姿を見るたびに、胸が締め付けられるように感じます。
人間は、時間の流れの中で自分の変化を受け入れ、それと共に生きる準備もできますが
愛犬の老いは、突然やってきたかのように感じてしまいます。
活発だった若い頃の姿と、少しゆっくりになった今の姿を比べては、寂しさを感じずにはいられません。
老いという避けられない変化に直面すると、どうすることもできない無力感を覚えてしまいます。
その終わりを想像するだけで漠然とした不安に襲われることもあります。
ただ、以前は元気いっぱいでなかなかじっくり触れ合えなかったり、落ち着きがなかったりしたのですが
今は身を委ね、穏やかに撫でさせてくれる時間が増えました。
最近は、愛犬が、うちにきてよかったな、うちの子で幸せだったと思ってくれるために何をすべきかを考える日々です。